【初心者向け】WordPressの表示速度を改善する基本チェックリスト5選

はじめに

WordPressでホームページやブログを運営していると、ついデザインやコンテンツにばかり意識が向きがちですが、表示速度も同じくらい重要な要素です。

表示速度が遅いと、ユーザーはページが開く前に離脱してしまうことがあります。さらに、Googleなどの検索エンジンもサイト速度を評価に含めているため、SEO(検索順位)にも悪影響が出る可能性があります。

とはいえ、必ずしも難しい知識や高額なツールが必要というわけではありません。小さな会社や個人運営のサイトでも、基本的な改善を行うだけで十分に効果を得られます。

本記事では、初心者でも取り組みやすい「表示速度改善の基本チェックリスト5選」を紹介します。まずは簡単にできるところから取り入れて、ユーザーにとって快適なサイトを目指していきましょう。

1. 画像の最適化

サイトの表示速度を遅くする大きな原因のひとつが 画像ファイルのサイズ です。
高画質の写真をそのまま掲載すると、1枚で数MBになることもあり、読み込みに時間がかかってしまいます。

改善のポイントは次の通りです。

  • サイズを適切に調整する:サムネイル用に大きすぎる画像を使わない
  • 形式を工夫する:JPEGやPNGよりも軽量なWebP形式を利用すると効果的
  • 圧縮を行う:アップロード前にツールで圧縮して容量を抑える

このような基本的な工夫を積み重ねるだけでも、ページの読み込み速度は大きく改善されます。
特に画像の多いサイトでは効果が出やすいため、最初に取り組むべき改善ポイントです。

2. キャッシュの活用

表示速度を改善するために効果的なのが キャッシュの仕組みを活用すること です。

キャッシュとは、一度読み込んだデータを一時的に保存しておき、次回同じページを表示するときに保存済みデータを使うことで、表示を速くする仕組みです。これにより、ユーザーは毎回ゼロから読み込む必要がなくなり、体感速度が大幅に改善されます。

特にアクセス数が増えてくると、キャッシュの有無でサーバーへの負担やサイトの安定性に大きな差が出ます。

ただし注意点として、キャッシュが古い情報を表示してしまう場合があります。そのため、設定時には「キャッシュをどのくらいの期間保存するか」や「更新時に自動でキャッシュをクリアするか」といった基本的な仕組みを理解しておくと安心です。

キャッシュを正しく活用することで、ユーザーにとって快適なブラウジング体験を提供できるだけでなく、サイト全体の負荷をさげパフォーマンスを安定させることにもつながります。

3. 不要なプラグイン・テーマの整理

WordPressは拡張性が高く、さまざまなプラグインやテーマを簡単に追加できます。
しかし、使わないプラグインやテーマをそのまま放置しておくと、表示速度が遅くなる原因になることがあります。

特にプラグインは、多ければ多いほど読み込み処理が増えるため、不要なものがあると無駄な負荷をかけてしまいます。テーマについても、現在使用していないものを残しておく必要はありません。

改善のポイントは以下の通りです。

  • 現在使用していないプラグインやテーマは削除する
  • 本当に必要な機能だけを厳選して利用する
  • 定期的に見直し、不要になったものは整理する

「便利そうだから」と試しに入れたものがそのままになっているケースは多いため、一度チェックしてみるとよいでしょう。
シンプルに運用することが、結果的に表示速度の改善につながります。

※ただし、テーマはメイン以外に全く手を入れていないものを1つ残しておくことをおすすめします。いざメインテーマに不具合が発生したときの予備として活用できます。

4. 軽量なテーマを選ぶ

WordPressのテーマは、見た目のデザインや機能に直結するため重要な要素です。
しかし、デザイン性が高すぎたり、機能を盛り込みすぎているテーマは動作が重くなる傾向があります。結果として表示速度が遅くなり、ユーザー体験やSEOに悪影響を与えてしまうことがあります。

改善のポイントは次の通りです。

  • サイトの目的に合ったテーマを選ぶ
  • シンプルで軽量な設計のテーマを選ぶ
  • 継続的に更新されているテーマかどうかを確認する

特に初心者のうちは「見た目が派手だから」「機能が多いから」という理由で選んでしまいがちですが、まずはシンプルで使いやすいテーマを選ぶのがおすすめです。
必要な機能は後からプラグインで追加できる場合も多いため、テーマ自体は軽量さを優先した方が長期的に安心して運用できます。

5. サーバー環境を見直す

サイトの表示速度は、テーマやプラグインだけでなくサーバーの性能にも大きく左右されます。どれだけサイトを最適化しても、サーバーが遅ければ表示速度は改善されません。

確認・改善のポイントは次の通りです。

  • 契約しているレンタルサーバーの性能(CPU・メモリ・SSD対応など)
  • サーバーの稼働率や安定性(アクセス集中時の処理能力)
  • PHPのバージョン(最新のPHP 8系を推奨)
  • データベースの最適化やバージョンアップが可能か

特に低価格プランや古いサーバーを使っている場合は、速度改善の限界があります。プラン変更やサーバー移行を検討するだけで、大幅に表示速度が改善するケースも少なくありません。

中長期的に安定した運用を考えるなら、性能の良いサーバー環境を選ぶことも大切な投資だといえます。

まとめ

WordPressの表示速度は、ユーザー体験やSEOに直結する重要な要素です。

初心者でもすぐに取り組める改善策としては、

  • 画像の最適化
  • キャッシュの活用
  • 不要なプラグインやテーマの整理

この3つを押さえるだけでも効果を実感できるでしょう。

さらに、テーマの軽量化やサーバー環境の見直しは中長期的な改善策として検討すると安心です。

大切なのは「一度改善して終わり」ではなく、継続的に見直しを行うこと。定期的なチェックを習慣にすることで、常に快適なサイト運営につながります。

最後に

サイトの表示速度は「ユーザーの信頼」や「問い合わせ件数」に直結します。

当社では、

  • 表示速度の診断
  • 不要プラグインの整理
  • サーバー環境の改善サポート
  • サイト全体のパフォーマンス最適化

といった対応を代行しております。

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