【2025年版】最新UI/UXトレンド7選!小さな会社でも取り入れやすく解説

はじめに
Webサイトやアプリのデザインは、毎年少しずつトレンドが変化しています。
2025年に入り、海外のデザインメディアや大手サービスのUI刷新、デザインツールの進化などからも、新しい流れが見えてきました。
本記事では、海外のUI/UXメディアの動向や実際の事例、さらに現場での制作経験をもとに、2025年に注目すべきUIトレンドをわかりやすく解説します。
「今年のトレンドを知りたい」「自社サイトにどう取り入れればいいか悩んでいる」──そんな方に役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
1. ミニマルデザインの進化
「シンプルで見やすいデザイン」はここ数年の定番ですが、2025年のUIではさらに一歩進んだ「情報の整理としてのミニマルデザイン」が重視されています。
従来のミニマルデザインは「装飾を減らす」「余白を広くする」といった見た目の工夫が中心でした。
しかし最近は、ただ削ぎ落とすだけではなく、ユーザーにとって本当に必要な情報を選び抜き、優先順位を整理することが求められています。
たとえば、
- ファーストビューで一番伝えたい内容を明確に配置する
- 重要なボタンを1つに絞り、迷わせない導線にする
- 情報をセクションごとにグルーピングして、直感的に理解できるようにする
といった工夫です。
特に小さな会社や個人事業では、サービスやメッセージを「できるだけ全部伝えたい」と盛り込みすぎるケースがよくあります。
しかし実際には、情報を整理して少なく見せることで、かえって伝わりやすくなるのです。
2025年のミニマルデザインは「削ぎ落とすデザイン」から「選び抜くデザイン」へ。
限られたスペースで最大限の効果を出す考え方が重要になっています。
2. ダークモードとカラーバリエーション
数年前から普及しているダークモードは、2025年現在も定番として根付いています。
単なる流行ではなく、目の疲れを軽減する配色や、デバイスの省電力化といった実用性の面からも支持されているため、今後も長く使われるスタイルといえるでしょう。
一方で最近の傾向として、単純に「白/黒」の切り替えだけではなく、ブランドカラーやテーマカラーをベースにした複数のカラーバリエーションを用意するケースが増えています。
たとえば、
- 金融系サービスで「安心感のあるブルー基調」と「集中しやすいダークモード」を選択可能にする
- ECサイトで「明るいトーンのUI」と「落ち着いたトーンのUI」を切り替えられるようにする
- プロダクトによっては「季節ごと」「イベントごと」にテーマカラーを追加する
など、ユーザーが自分好みの表示環境を選べる仕組みが広がっています。
小さな会社や個人事業にとっても、配色の工夫は「ブランドらしさ」を伝える大切な要素です。
2025年は「ダークモード対応」だけでなく、柔軟にカラーバリエーションを用意してユーザーに選んでもらう発想が求められています。
3. マイクロインタラクションの深化
ボタンをクリックしたときの小さな動きや、スクロールに合わせて要素がふわっと表示される演出など、マイクロインタラクションはすでに多くのWebサイトやアプリで使われています。
2025年は、このマイクロインタラクションが単なる「装飾」から、ユーザー体験を支える要素へと進化しています。
たとえば、
- フォーム送信時に「送信完了」をアニメーションで見せて、不安を軽減する
- スクロールに合わせて進行度を表示し、ページの長さを直感的に伝える
- ボタンのホバー時に色や形が変わり、クリックできる要素だと理解させる
といったように、小さな動きがユーザーの理解や行動をサポートする役割を果たしています。
さらに、ライブラリやノーコードツールの進化によって、複雑なアニメーションを実装するハードルも下がりました。
そのため、小さな会社や個人のWebサイトでも、手軽にマイクロインタラクションを取り入れられるようになっています。
重要なのは、動きを加えること自体ではなく、「ユーザー体験をより快適にするための動き」になっているかどうか。
2025年は、細部のインタラクションがユーザー体験の質を大きく左右する年になりそうです。
4. AI × UI の新潮流
生成AIの進化は、デザインの世界にも大きな影響を与えています。
2025年のUIトレンドとして注目されるのは、AIとUIの融合による新しい体験です。
たとえば、
- 自動レイアウト生成:FigmaやCanvaなどのデザインツールが、AIを活用して最適な配置を提案
- パーソナライズUI:ユーザーの行動履歴や好みに応じて、表示する情報やレイアウトを自動で最適化
- コンテンツ生成支援:アイコン・背景画像・テキストなどをAIで補完し、制作スピードを大幅に短縮
これにより、従来はデザイナーが時間をかけて行っていた作業が効率化され、デザイナーの役割は「作る人」から「監修する人」へとシフトしつつあります。
小さな会社や個人事業にとっても、AIの力を借りることで「高品質なUIを短時間・低コストで実装する」ことが可能になります。
重要なのは、AIに任せきりにするのではなく、「自分たちのブランドに合うかどうかを見極める目」を持つことです。
2025年のUIは、AIによってますます柔軟かつスピーディーに進化していくでしょう。
5. アクセシビリティ重視のデザイン
2025年のUIトレンドで外せないのが、アクセシビリティ(利用しやすさ)を重視したデザインです。
高齢者や障がいのある方を含め、誰もが快適に使えるデザインが、これまで以上に重要視されています。
具体的には、
- 色覚バリアフリー:赤と緑など識別が難しい配色を避け、誰でも見やすいカラー設計にする
- フォントサイズや行間の調整:小さすぎない文字、十分な余白で読みやすさを確保
- 音声UI・読み上げ対応:画面を見るのが難しい人でも操作できるようにする
- キーボード操作への対応:マウスが使えなくても利用できる設計
また、日本国内でも合理的配慮やウェブアクセシビリティ指針の遵守が広がりつつあり、法規制やガイドライン準拠の必要性が高まっています。
小さな会社や個人事業にとっても、アクセシビリティは「特別な追加要素」ではなく、ユーザーに選ばれるための必須条件です。
誰もが安心して利用できるデザインは、それ自体が信頼につながります。
2025年は、単なる「見やすさ」から一歩進んで、すべてのユーザーに配慮した設計が当たり前になっていくでしょう。
6. 3D・没入型表現の活用
これまでWebデザインは「平面表現」が主流でしたが、近年は3D表現や没入型のUIが広がりつつあります。
2025年は特に、WebGLやThree.jsなどの技術がさらに普及し、立体的なビジュアルを取り入れるサイトが増えています。
具体例としては、
- 製品を360度回転させて見られる商品ページ
- 背景に緩やかに動く3Dオブジェクトを配置して、奥行きを演出
- VR/ARと連動した「体験型」サイトやサービス紹介
これらは単なる装飾ではなく、「ユーザーが体験を深く理解できる仕組み」として活用され始めています。
特にECや不動産、観光など、実物や空間を直感的に伝える必要がある業界で効果的です。
小さな会社や個人にとっては、「本格的な3D制作はハードルが高い」と感じるかもしれません。
ですが、近年はテンプレートや軽量な3Dアセットも増えており、比較的手軽に導入できる環境が整ってきています。
2025年のWebデザインでは、「情報を読む」だけでなく「体験する」感覚を取り入れることが重要になりそうです。
7. 実務で取り入れるときの注意点
ここまで紹介したUIトレンドは魅力的ですが、「全部を取り入れる」ことが正解ではありません。
むしろ、自社の目的やユーザー層に合わせて取捨選択することが大切です。
注意すべきポイント
- トレンドの“全部盛り”は避ける
→ サイトが重くなったり、情報が散らばって逆効果になる - 自社のターゲットに合っているか確認する
→ 若年層向けなら動きのあるUI、高齢層向けならシンプルさ重視など - データをもとに判断する
→ アクセス解析やヒートマップを使い、「どの要素が効果的か」を数値で検証する
特に小さな会社や個人事業では、限られたリソースの中で成果を出す必要があります。
だからこそ「一番伝えたいこと」に直結するトレンドだけを選び、小さく試しながら改善していく姿勢が重要です。
2025年のUIトレンドを自社に取り入れるときは、「かっこいいから」ではなく「成果につながるかどうか」を基準に判断していきましょう。
まとめ
2025年のUI/UXトレンドは、単なる見た目の流行ではなく、ユーザー体験をより快適に、そして成果につなげるための工夫が進化しているのが特徴です。
今回ご紹介した7つを振り返ると、
- ミニマルデザインの進化:情報を整理し、必要なことだけを明確に伝える
- ダークモードとカラーバリエーション:ユーザーに選択肢を与える配色設計
- マイクロインタラクションの深化:小さな動きでユーザー行動をサポート
- AI × UI の新潮流:自動化やパーソナライズで効率と体験を両立
- アクセシビリティ重視のデザイン:すべての人に使いやすい設計が必須条件に
- 3D・没入型表現の活用:情報を「体験」として伝える工夫
- 実務で取り入れるときの注意点:トレンドは目的やユーザーに合わせて取捨選択する
小さな会社や個人事業でも、こうしたトレンドをうまく取り入れることで、見やすく・使いやすく・成果につながるWebサイトを実現できます。
大切なのは「トレンドを追いかけること」ではなく、自社の強みやユーザーのニーズに合う形で活用することです。
ぜひ参考にして、自分たちに合ったUI改善を進めてみてください。
最後に
UIやUXのトレンドは毎年移り変わりますが、重要なのは「流行を追うこと」ではなく、自社のユーザーに合った改善を続けていくことです。
私たちの会社では、
- ホームページ制作やリニューアル
- LP制作とヒートマップを使った改善提案
- アクセス解析によるサイト改善サポート
といったサービスを通じて、小さな会社や個人事業でも成果につながるWeb活用をお手伝いしています。
「自社サイトをもっと見やすくしたい」「最新のUIトレンドを取り入れたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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