【小さな会社向け】ホームページのアクセス解析で見るべき数字5選

はじめに

ホームページの運営で「アクセス解析が大事」とは聞くものの、実際にどの数字を見ればいいのか分からない――そんな方は多いのではないでしょうか。

アクセス解析は専門的なツールに思われがちですが、見るべきポイントを絞れば、初心者でも十分に活用できます。
大切なのは“難しい分析”ではなく、「現状を数字で把握し、次の改善につなげること」。

本記事では、小さな会社や個人事業でも押さえておきたい5つの基本指標を紹介します。
今日から自社のホームページを“数字で見える化”して、改善の第一歩を踏み出しましょう。

1. セッション数(訪問数)

まず最初に確認したいのが「セッション数(訪問数)」です。
これは、ホームページにどれだけの人が訪れたかを示す最も基本的な指標です。

たとえば、月に1,000セッションあれば「1,000回サイトが見られた」という意味になります。
同じ人が複数回来訪している場合もカウントされるため、純粋な人数とは少し異なりますが、全体的な集客の動きを把握するには最適です。

特に意識したいのは、「増えているか減っているか」という点。
数字の多い・少ない自体に一喜一憂する必要はありません。
重要なのは、「先月より増えたのか」「特定のキャンペーン期間に伸びたのか」といった変化の傾向を追うことです。

この数値を定期的に見ておくことで、Web施策やSNS投稿の効果を測るヒントが得られます。

2. 参照元/流入経路

次に見るべきなのが、「参照元」や「流入経路」と呼ばれるデータです。
これは、「どこからホームページに来たのか」を示す指標で、主に以下のような分類があります。

  • 検索エンジン(GoogleやYahoo!など)
  • SNS(X・Instagram・Facebookなど)
  • 外部サイトからのリンク
  • 広告経由
  • 直接アクセス(ブックマークなど)

このデータを見ると、「自社の集客がどこで成り立っているか」が一目でわかります。
たとえば、検索経由が多ければSEOが順調に機能している証拠ですし、SNS経由が増えていれば投稿の効果が出ていると判断できます。

逆に、特定の流入経路が極端に少ない場合は、改善の余地あり。
SNSでの発信を増やす、または検索キーワードを見直すなど、次のアクションにつなげられます。

参照元は単なるデータではなく、「どの施策が成果につながっているか」を示すヒントです。
数字の動きを定期的に確認して、強みと弱みを見極めましょう。

3. ページビュー(よく見られているページ)

「ページビュー数(PV)」は、ホームページの中でどのページがどれだけ見られているかを示す指標です。
たとえば、会社概要よりもサービス紹介ページやブログ記事が多く読まれている場合、それだけ関心が集まっているということになります。

このデータを活用することで、ユーザーが求めている情報を具体的に把握できます。
人気のある記事をリライトして内容を充実させたり、アクセスが少ないページを改善して見直したりする際の判断材料になります。

また、よく読まれているページにお問い合わせボタンやリンクを設置することで、コンバージョン(成果)につなげる導線を強化することも可能です。

ポイントは、「どのページが重要か」ではなく、「どのページが実際に見られているか」を知ること。
数字をもとに、ユーザー視点での導線や情報の配置を見直していきましょう。

4. コンバージョン(問い合わせ・資料請求など)

アクセス解析で最も重要なのが、「コンバージョン(CV)」です。
これは「サイトで達成したい最終的な成果」を指し、企業サイトなら「問い合わせ送信」や「資料請求」、ECサイトなら「購入完了」などが該当します。

単にアクセス数が多くても、コンバージョンが増えなければ成果とは言えません。
そのため、アクセス解析では「どの経路から」「どのページを経由して」成果につながったかを確認することが大切です。

特に注目したいのは次の2点です。

  • 流入経路別のコンバージョン率:検索・SNS・広告など、どの経路が効果的かを判断できる
  • ページ別のコンバージョン率:どのページで離脱しているかを把握し、改善につなげられる

また、GA4では「コンバージョン」ではなく「キーイベント」と呼ばれる設定が必要です。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、どの行動を成果とみなすかを明確にしておくことで、数字の意味が一気に理解しやすくなります。

コンバージョンを定期的に確認することで、「集客」から「成果」への流れが見え、効果的な改善サイクルを回せるようになります。

5. 離脱率・直帰率

「離脱率」と「直帰率」は、ユーザーがどこでサイトを離れてしまったかを示す重要な指標です。

  • 直帰率:1ページだけ見てサイトを離れた人の割合
  • 離脱率:各ページを最後に見て離れた人の割合

たとえば、トップページの直帰率が高ければ「求めていた情報がすぐに見つからなかった」可能性があります。
また、サービス紹介ページの離脱率が高い場合は、「内容が伝わりにくい」「CTA(問い合わせボタン)が目立たない」といった課題が考えられます。

ただし、数値が高い=悪いとは限りません。
ブログ記事やアクセスマップなど、閲覧後にサイトを離れるのが自然なページもあります。

重要なのは、「どのページで離脱が多いのか」「改善できるページはどこか」を把握することです。
離脱率と直帰率を上手に読み解くことで、ユーザーが“どこでつまずいているか”を明確にでき、改善の優先順位を立てやすくなります。

まとめ

アクセス解析は、専門的で難しいものと思われがちですが、見るべき数字を絞れば誰でも成果につながる改善ができます。

まずは、

  • 「セッション数」で集客の全体像を把握
  • 「参照元」で強みと弱みを見極め
  • 「コンバージョン」で成果を確認
    この3つを重点的に見るだけでも、十分な分析が可能です。

また、数字を評価するときに意識したいのは、「多いか少ないか」ではなく「変化を捉えること」です。
先月より増えているか、どの経路から成果が出ているかといった動きを追うことで、サイトの成長や改善ポイントが自然と見えてきます。

アクセス解析の目的は、数字を並べて終わることではありません。
数字の変化を行動につなげることこそが、ホームページ運用の一番の価値です。

最後に

アクセス解析は、正しく設定して“数字を読み解く力”を身につければ、ホームページ改善の強力な武器になります。
しかし実際には、GA4の設定方法が分からない、レポートの見方が難しい、と感じる方も多いのではないでしょうか。

当社では、

  • Googleアナリティクス4(GA4)やサーチコンソールの設定・レポート代行
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「数字の見方が分からない」「自社サイトの改善点を知りたい」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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