【中小企業向け】お問い合わせが来なかったホームページを改善した5つのポイント

はじめに

かつて当社のホームページでも、「アクセスはあるのに問い合わせがない」という課題を抱えていました。
アクセス解析を見ると、訪問数は一定数あったものの、フォーム送信や電話といった具体的なアクションがほとんどありませんでした。

そこで、ホームページの構成や導線、そして文章表現を根本から見直しました。
すると、数ヶ月後には問い合わせ数が少しずつ増加し、コンバージョン率も改善。
その際に、「どこをどう変えたのか」を整理したのが今回の記事です。

本記事では、その経験をもとに 「問い合わせにつながるホームページ改善のポイント」 を5つの観点から解説します。
同じように悩んでいる中小企業の方にとって、実践的なヒントになれば幸いです。

1. 訴求内容を明確化

最初に注目したのは、ホームページの冒頭部分でした。
「誰に、何を提供するサイトなのか」が伝わりにくいのではないかと考えたのです。

以前は「○○の制作を行っています」といった一般的な説明文が冒頭にありましたが、これではターゲットが不明確で、“自分ごと”として読まれにくいのではと感じました。

そこで、「誰に」「どんな価値を提供しているのか」 を一文で伝えるように修正。
たとえば、

「中小企業向けに、成果につながるホームページ改善と運用サポートを提供しています。」

というように、相手を明確に示すことで、読者が「これは自分向けだ」と感じやすくなるように変更しました。
結果的に、ページ滞在時間がやや伸び、問い合わせフォームへの到達率も改善。
「伝える内容を絞ることが、成果の第一歩になる」と感じたポイントです。

2. サービスの強みを“見える化”

次に注目したのは、サービス紹介ページの内容でした。
「強みが伝わりづらいのでは」と仮説を立てました。

当初は箇条書きで特徴を並べていましたが、これでは他社との違いが伝わりにくく、読者にとって“根拠のない自己評価”に見える恐れがあります。

そこで、写真・導入事例・お客様の声などを追加。
数字よりも実際の事例を通じて、「具体的に何をしてくれる会社か」が伝わるようにしました。

これにより、お問い合わせが増加。
“自分にもできそう”という納得感を得てもらうことが、自然と問い合わせにつながったのだと思います。

3. お問い合わせ導線の改善

以前のホームページでは、問い合わせボタンがフッターにしかなく、そこまで辿り着かない人も多いのではと仮説を立てました。

改善後は、ページ上部・本文中・フッターの3カ所にCTAボタンを設置。
また、ボタンの文言も「お問い合わせ」から 「無料相談してみる」「まずは話を聞いてみたい」 など、“行動を起こしやすい言葉”に変更しました。

その結果、フォーム送信率はおよそ1.2倍に増加。
「ボタンを押す理由」が具体的だと、ユーザーの行動が変わることを実感しました。
見た目よりも、“心理的な導線設計”が大切だと学びました。

4. スマホ対応と読みやすさの調整

アクセス解析を見直したところ、約2割がスマホからの訪問でした。
にもかかわらず、スマホ表示では文字だと操作がしづらい状態だったので、これでは離脱が増えるのも無理はないと考えました。

そこで、行間・ボタンのタップ領域・フォントサイズを再調整し、スマホでもストレスなく閲覧できるように変更しました。

また、ページ上部にお問い合わせボタンを固定し、営業時間外でも問い合わせフォームにアクセスしやすい導線を追加。
改善後は、夜間や休日に送信される問い合わせが増えました。
モバイル対応は単なるデザイン対応ではなく、“利用シーンに合わせた接点づくり”が重要だと感じました。

5. 信頼感を高めるコンテンツの追加

最後に取り組んだのが、“初めて話す前の不安を減らすこと”でした。
問い合わせが少なかった当時を振り返ると、サイトの見た目は整っていたものの、「この会社はどんな人がやっているのか」「ちゃんと対応してくれるのか」といった安心感を与える情報が不足していたように感じました。

特に中小企業や個人事業では、初回の打ち合わせに進むまでの心理的な壁が高く、「まずは話を聞いてみよう」と思ってもらえるかどうかが大きな分かれ目になります。

そこで、「代表挨拶」「サポート体制」「料金の目安」などを新たに掲載し、どんな考えでサービスを提供しているのか、どんなサポートを受けられるのかを具体的に示すようにしました。
また、問い合わせ後の流れをシンプルに図解し、「気軽に相談できる印象」を意識しました。

この変更後、「話だけでも聞いてみたい」という問い合わせが増え、初回の打ち合わせにつながる確率も上がったと感じています。

デザインよりも大切なのは、“初めて接点を持つときの不安をどれだけ取り除けるか”。
信頼を積み重ねる第一歩は、情報を誠実に開示することから始まると実感しました。

まとめ

ホームページの成果を高めるには、いきなりデザインを変えるよりも、「どこに課題があるのか?」という仮説を立てて検証することが大切です。

私たちも最初から正解が分かっていたわけではありません。
1つずつ仮説を立てて、データを見ながら改善を重ねる中で、少しずつ成果につながっていきました。

つまり、ホームページは「完成」ではなく「成長させていくツール」。
継続的に見直しを行うことで、ビジネスを後押しする存在になっていきます。

最後に

ホームページは作って終わりではなく、“育てていく資産”です。
デザインを変えるだけでなく、「誰に何を伝え、どう動いてもらうか」を意識して改善していくことで、確実に成果は変わります。

今回紹介した内容は、すべて私たちが実際に試行錯誤の中で改善してきた取り組みです。
特別なツールや多額の広告費がなくても、伝え方と設計の見直しだけで成果は上がる——そう実感しています。

もし今、

  • 「アクセスはあるのに問い合わせがこない」
  • 「デザインは良いのに反応が少ない」
  • 「何を直せばいいのかわからない」

と感じているなら、まずは現状を一緒に整理してみませんか?

当社では、

目的設計 → 改善提案 → 制作・運用サポート

までを一貫して行っています。

“伝わるサイト”は、特別な会社だけのものではありません。
小さな改善の積み重ねが、大きな成果につながります。
あなたのサイトを「成果の出るホームページ」へと育てていくお手伝いをいたします。

まずは、30分の無料相談をご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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