【保存版】問い合わせが増えるホームページのアイデア10選

はじめに

ホームページから問い合わせが増えない理由は、必ずしもデザインやアクセス数の問題ではありません。多くの場合、サイトの「わかりづらさ」や「ちょっとした迷い」が問い合わせの妨げになっています。

難しい分析や専門的な知識がなくても、ユーザーにとって親切なホームページに変えることはできます。むしろ、“見ればすぐ分かる部分” を整えるだけで成果が改善するケースは意外と多いものです。

この記事では、今日から取り入れられる「問い合わせが増えるホームページのアイデア」を10個にまとめました。大きな予算も特別なスキルもいりません。まずは改善しやすいところから、少しずつ見直してみてください。

1. ファーストビューに“何をしている会社か”を明確に書く

ホームページを開いた瞬間の印象──いわゆる「ファーストビュー」は、問い合わせ数を大きく左右します。
ここで会社の姿がぼんやりしていると、ユーザーは数秒で離れてしまいます。

よくあるのが、抽象的なキャッチコピーだけが大きく表示されているケースです。
おしゃれに見える一方で、「結局どんなサービスを扱っているのか」が伝わらず、問い合わせにつながりません。

大切なのは、見た人が一瞬で “何の会社か” を理解できること。
たとえば、次のような具体的な表現が効果的です。

「千葉の中小企業向けにホームページ制作を提供しています」
「地域の個人事業主を支える税理士事務所です」
「戸建て専門のリフォーム会社です」

こうした具体性があるだけで、ユーザーの迷いは大きく減り、サイト内を読み進める意欲も高まります。
ファーストビューは会社の“名刺”のようなもの。
まずはここが伝わっているかを見直してみてください。

2. メニュー(ナビ)が多すぎる問題を解消

ホームページのメニュー(ナビゲーション)は、ユーザーを目的の情報へ案内する“地図”のような役割があります。
しかし、この地図が細かすぎたり情報が詰め込まれすぎていると、ユーザーはどこへ進めば良いのか分からなくなり、結果としてページを離れてしまいます。

特に中小企業のサイトでは、良かれと思って「会社概要」「事業内容」「ブログ」「採用情報」「サービス詳細」「よくある質問」など、あらゆるページをメニューに並べてしまいがちです。
しかし、人は選択肢が多いほど判断にエネルギーが必要になり、その負担が離脱につながります。

理想は、3〜5項目くらいに絞ること。
たとえば、
「サービス」「事例」「会社情報」「お問い合わせ」
のような構成で十分伝わります。

詳細ページを増やすことが悪いわけではありませんが、すべてをメニューに入れる必要はありません。
ユーザーにとって“迷わず辿り着ける導線”が整っているかどうかが、問い合わせにつながるホームページの条件です。

まずは自社サイトのメニューを見返して、「本当に必要な項目だけが残っているか?」を確認してみてください。

3. サービス紹介はわかりやすく簡潔に

サービス紹介のページは、企業が一番伝えたい内容を載せる場所ですが、ここが複雑になりすぎているサイトは意外と多いものです。
「詳しく伝えたい」という気持ちが強くなるほど文章が長くなり、説明が重なり、読み手には“情報の塊”として届いてしまいます。

ユーザーは、あなたが思っている以上に 短い時間で判断 しています。
そのため、最初に必要なのは「正確さ」よりも「分かりやすさ」です。

たとえば、サービスの特徴を長文で語るのではなく、

  • 何のサービスなのか
  • 誰にとって役立つものなのか
  • 他社との違いは何か

こうしたポイントがひと目で理解できる構成に切り替えるだけで、読み進められやすさが大きく変わります。

また、文章だけで説明しようとするとどうしても負担が大きくなるため、見出しを付けたり、段落を短く整理したり、写真やアイコンを添えて視覚的に理解できるようにすることも効果的です。

“分かりやすいサービス紹介”は、問い合わせ率を高めるうえで非常に重要な要素です。
難しい言葉や専門用語を避け、誰が読んでも直感的に理解できる説明を目指してみてください。

4. お問い合わせフォームの項目を最小限にする

ホームページからの問い合わせが伸びない原因として、とても大きいのが フォームの入力負担 です。
ユーザーは、思っている以上に「入力が面倒だ」と感じています。
少しでも手間が増えると、その場で離脱してしまうケースも多く、フォームの改善だけで問い合わせ数が倍増する例も珍しくありません。

基本的には、
氏名・メールアドレス・問い合わせ内容
の3項目だけで十分です。

住所、電話番号、会社名、サービスの希望項目など、最初の段階で必須にする必要はありません。
細かな情報は、返信後のやり取りの中で自然に確認できます。

「必須項目を減らす」というシンプルな改善ほど、効果が大きく表れます。
ユーザーの心理的ハードルを下げ、「まずは気軽に問い合わせできる」状態を作ることが大切です。

自社サイトのフォームを一度見直してみて、「本当に初回から必要な項目なのか?」という視点で不要な欄を整理してみてください。

5. お問い合わせボタンを目立つ位置に1つ

ユーザーが「問い合わせたい」と思う瞬間は、人によってタイミングが違います。
サービス内容を見た後の人もいれば、料金を確認したタイミングで動く人もいて、「どこから問い合わせればいいのか」が分からないと、そのまま離脱してしまいます。

そこで重要になるのが、問い合わせボタンを “探させない” ことです。

特に中小企業のサイトでは、問い合わせボタンがヘッダーの右端に小さく置かれていたり、ページの一番下にだけあるケースが多く、それではユーザーの行動を取りこぼしてしまいます。

理想は、

  • ヘッダーの見やすい位置に1つ
  • ページ下部に1つ
  • スマホでは画面下に固定表示

といった形で、どのタイミングでも迷わず押せる導線を作ること。

また、「お問い合わせはこちら」よりも、
「無料で相談する」「まずは話を聞いてみる」
といった “行動の内容がわかる文言” に変えるだけでも、クリック率が上がることがあります。

ユーザーに「今すぐ行動していいんだ」と思ってもらえるよう、問い合わせボタンは遠慮せず、しっかり目立たせてあげてください。

6. 信頼性(実績・写真・プロフィール)の明示

ユーザーが問い合わせをためらう理由のひとつに、
「この会社に任せて大丈夫だろうか?」
という不安があります。

この不安を解消するために最も効果があるのが、企業側の“証拠”や“背景”をしっかり見せることです。

たとえば、

  • 実際の制作事例や工事写真
  • どんなお客様と取引してきたのか
  • 代表者・スタッフの顔写真やプロフィール

といった情報があるだけで、「この会社は信頼できそうだ」という印象が強まり、問い合わせのハードルが一気に下がります。

文章の説明よりも、写真や実績の一覧のほうが信頼性は格段に上がります。
これは心理学でも裏付けがあり、人は“見える情報”を直感的に信用する傾向があります。

特に中小企業では、代表者の想いや仕事への姿勢が伝わるだけで問い合わせにつながることが多いため、会社の人柄がわかるプロフィールページも有効です。

「信頼できる会社だ」という印象をつくることは、問い合わせ率を高めるうえで欠かせない要素です。

7. 価格をできる限り明確に提示

ホームページで問い合わせをためらう大きな理由のひとつが、
「いくらかかるのか分からない」
という不安です。

特に中小企業や個人事業主の場合、予算の見通しが立たない状態で問い合わせることに強いストレスを感じます。
価格がまったく書かれていないサイトは、その時点で比較候補から外れてしまうことも少なくありません。

とはいえ、正確な金額を提示するのが難しいサービスもあります。
そんな場合でも、次のような情報があるだけで不安は大きく軽減されます。

  • おおよその価格帯
  • 最低料金
  • よくあるプラン例
  • 料金が変動する理由

たとえば、「初期費用 5万円〜」「ホームページ制作は10〜30万円が多いです」といった表現でも、ユーザーにとっては十分に“安心材料”になります。

価格の透明性が高ければ高いほど、問い合わせの心理的ハードルは下がります。
「金額が分からないから問い合わせられない」というユーザーの気持ちを理解し、できる範囲で情報を出していくことが大切です。

8. よくある質問の追加で不安を減らす

ユーザーが問い合わせをためらう理由は、「分からないことがあるから」です。
ただし、その疑問は必ずしも問い合わせフォームに書かれるとは限りません。
多くの場合、不安を抱えたままページを閉じてしまいます。

そこで効果的なのが、よくある質問(FAQ)をあらかじめ用意しておくことです。
問い合わせ前に多く聞かれやすいのは、次のような内容です。

  • 対応範囲はどこまでか
  • 納期はどれくらいか
  • 費用はいつ発生するのか
  • 支払い方法は何が使えるのか

これらを事前に説明しておくだけで、「聞かなくても分かる」「安心して問い合わせできる」という状態を作れます。

FAQは数が多い必要はありません。
むしろ、本当に聞かれやすい質問を5つ前後に絞るほうが効果的です。
実際の問い合わせ内容を振り返って、「何度も聞かれている質問」から整理すると、自然と内容が決まります。

よくある質問は、問い合わせを減らすためのものではなく、問い合わせを増やすための仕組みです。
ユーザーの不安を先回りして解消することで、行動につながりやすくなります。

9. ブログは“目的を決めて”書く(雑記は逆効果)

ブログを更新しているのに、まったく問い合わせにつながらない──そんな悩みを持つ企業は少なくありません。その原因の多くは、ブログを書く目的が曖昧なまま更新していることにあります。

企業サイトのブログは、個人の雑記とは役割が違います。
日常の出来事や思いつきの記事を増やしても、信頼や問い合わせには結びつきにくいのが現実です。
大切なのは、「このブログは何のために書くのか」を最初に決めることです。

たとえば、

  • 専門性や考え方を伝えて信頼を高めたい
  • 業種やサービスに関連するキーワードで検索流入を狙いたい
  • 実際の事例を紹介して具体的なイメージを持ってもらいたい

このいずれかを意識するだけで、ブログの内容と方向性は大きく変わります。

目的がはっきりしたブログは、読み手にとっても価値が分かりやすく、「この会社なら相談してみよう」という判断材料になります。
更新頻度よりも、1記事ごとの役割を明確にすることを意識してみてください。

10. お問い合わせ前後の流れを事前に説明して安心感を作る

ユーザーが問い合わせをためらう理由は、内容そのものよりも
「問い合わせたあと、何が起こるのか分からない」
という不安であることが多くあります。

たとえば、

  • すぐ営業電話がかかってくるのではないか
  • 強引に契約を迫られないか
  • いつ料金が発生するのか

こうした疑問が解消されないままだと、どれだけサービスが魅力的でも問い合わせには至りません。

そこで効果的なのが、お問い合わせ前後の流れをあらかじめ明示することです。

「送信後、2営業日以内にメールでご連絡します」
「この時点では料金は一切かかりません」
「内容を確認後、必要に応じてお見積りをご案内します」

このように、問い合わせ後のステップを簡単に説明するだけで、ユーザーの心理的ハードルは大きく下がります。

特別な演出は必要ありません。
“何が起きるのかが想像できる状態”を作ることが、安心感につながります。

問い合わせは、ユーザーにとって勇気のいる行動です。
その不安を先回りして取り除くことができれば、問い合わせ率は自然と高まっていきます。

まとめ

問い合わせが増えるホームページには、特別な仕組みや難しいテクニックが必要なわけではありません。
大切なのは、ユーザーを 迷わせないこと 、そして 不安にさせないこと です。

今回紹介した10のアイデアは、どれも専門的な知識がなくても見直せるポイントばかりです。

  • ファーストビューで何をしている会社かが伝わっているか
  • メニューやサービス説明が分かりやすく整理されているか
  • 問い合わせまでの流れが安心して想像できるか

こうした“小さな違和感”を一つずつ取り除いていくだけで、ホームページは確実に使いやすくなり、結果として問い合わせにつながりやすくなります。

すべてを一度に直す必要はありません。
まずは「これならできそう」と思えるところから1つだけ改善してみてください。
その積み重ねが、“売れるホームページ”の土台を作っていきます。

最後に

ホームページは、一度作って終わりではなく、少しずつ整えていくことで成果が変わっていくものです。今回ご紹介した内容も、特別な知識や大きな予算がなくても見直せるポイントばかりです。

「どこから手を付ければいいか分からない」
「自社サイトの場合、何が足りないのか知りたい」

そんなときは、第三者の視点で一度整理してみるのも一つの方法です。

当社では、ホームページの導線や見せ方を中心に、「問い合わせにつながりやすくするための改善ポイント」をシンプルにお伝えしています。
大きなリニューアル前提ではなく、今あるサイトをどう活かすかという視点でのご相談も可能です。

無理な営業や契約を前提とした相談ではありませんので、
気になる点があれば、お気軽にご相談ください。

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