アクセスが激減した!? まず確認したいサーチコンソールの3つの項目

はじめに
「最近、ホームページのアクセスが急に減ってしまった…」
そんなとき、真っ先に思い浮かぶのが「検索順位が下がったのかも?」という不安かもしれません。
でも、焦る前にまず確認しておきたいのが、Googleサーチコンソールのデータです。
サーチコンソールを使えば、アクセス減少の「原因のヒント」を数字で読み解くことができます。
この記事では、アクセスが落ち込んだときに最初にチェックすべき3つのポイントをわかりやすくご紹介します。
「どこから見ればいいか分からない」「とりあえず開いてはみたけど何を見ればいいか分からない」
そんな方にも参考になるよう、具体的な見方と考え方をお伝えしていきます。
合計クリック数・表示回数の変化をチェック
まず確認したいのは、検索パフォーマンスの推移です。
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」画面では、Google検索からの合計クリック数と合計表示回数(インプレッション数)を確認することができます。
アクセスが減ったと感じた場合、まず以下の2点をチェックしてみましょう。
◆ 合計クリック数は減っているか?
合計クリック数が明らかに落ちていれば、検索からの流入が減っている可能性があります。
過去28日間と前の28日間を比較し、前後での変化率を見ると傾向がつかみやすくなります。
◆ 表示回数も減っているか?
表示回数も一緒に減っている場合は、検索順位の低下やインデックスの問題が疑われます。
逆に表示回数は変わっていないのにクリック数だけが減っている場合は、タイトルや説明文(スニペット)の魅力が落ちている可能性もあります。
◆ 期間の比較方法
検索パフォーマンス画面の上部にある期間選択で、右端の「カスタム」をクリックします。
「フィルタ」タブを「期間」に切り替え、「過去28日間と前の期間を比較」を選択して「適用」をクリックしてください。
これで、クリック数・表示回数・平均CTR(クリック率)・平均掲載順位の比較データがグラフと表で表示されます。
◆ 対策のヒント
・どの時期から下がったのかを特定する(週単位/日単位)
・季節変動やキャンペーン終了など、外的要因の影響も確認する
・競合サイトとの違いを比較してみる(検索順位の変化など)
まずはここで「本当に検索からの流入が減ったのか?」「それは検索結果に表示されている量が減ったからか?」を明確にしておくことで、次の分析がしやすくなります。
「ページ単位」でパフォーマンスを確認
クリック数や表示回数の変化を確認したあとは、どのページで変化が起きているかを特定しましょう。
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」画面には「ページ」タブがあり、URLごとの検索パフォーマンスを確認することができます。
◆ 特定のページだけ下がっていないか?
アクセス全体が下がっているように見えても、実は1ページの順位下落やインデックス削除が原因だった、というケースもあります。
特定のページでクリック数や表示回数が大きく減っていれば、そのページに絞って原因を探ることができます。
◆ 比較期間で変化をチェック
先ほどと同様、「期間比較」を使って過去28日間と前の28日間などを比較してみましょう。
クリック数や表示回数の変化量が大きい順に並べることで、変化の激しいページがすぐにわかります。
◆ よくある原因と対策のヒント
・古くなった情報が原因で検索順位が下がっている → 内容の更新・見直し
・競合の増加により順位が落ちた → タイトルやメタディスクリプションの改善、リライト
・URL構造の変更やパーマリンクの影響 → リダイレクト設定や内部リンクの見直し
ページ単位でのチェックは、具体的な改善アクションに直結しやすいため、必ず確認しておきたいポイントです。
「カバレッジ(インデックス登録)」のエラーをチェック
検索からのアクセスが減った原因として、「Googleに正しくページがインデックス登録されていない」という可能性もあります。
まずは、サーチコンソールの「インデックス登録」→「ページ」を開いて、登録状況を確認してみましょう。
◆「検出 – インデックス未登録」になっていないか?
「検出されましたが、まだインデックスに登録されていません」という状態のページが多くなっていると、検索に表示されなくなります。
しばらく経ってもこの状態が続く場合は、サイト構造や内部リンクに問題がある可能性があります。
◆「クロール済み – インデックス未登録」の原因を探る
Googleにクロールされていても、インデックスされない場合は、ページの品質が低いと判断されている可能性があります。
類似コンテンツが多い・情報が薄い・重複している、などが原因になりがちです。
◆「noindex」やエラー設定がないかをチェック
意図せずnoindexタグを付けてしまったり、robots.txtでクロールを制限していたりすると、Googleに認識されません。
特定のプラグインやテーマの設定が原因になっていることもありますので、設定画面を念のため確認してみましょう。
補足:検索パフォーマンスのクエリも見てみよう
ここまでで、クリック数や表示回数、ページ単位の変化、インデックス状況などを見てきましたが、「どんなキーワードで検索されていたか?」を確認することも非常に重要です。
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」画面では、「クエリ」という項目から、実際に検索されたキーワードとそのパフォーマンス(表示回数・クリック数・掲載順位など)を確認することができます。
◆ 以前クリックを集めていたキーワードが減っていないか?
クリック数の多かったキーワードが表示されなくなっている場合、そのキーワードでの順位が下がっている可能性があります。
そういった場合は、
- キーワードに関連するページのタイトルや見出し、コンテンツを見直す
- 関連する新しいコンテンツを増やす
といった対策が有効です。
◆ 新たに検索されているキーワードはないか?
順位は低いものの表示回数が増えているキーワードは、今後アクセスが伸びる可能性があるヒントです。
そういったクエリをもとに、新しい記事を書く・既存のページに加筆するなどの施策に活用できます。
このように「クエリ」を見ることで、ユーザーがどんな言葉でサイトにたどり着いていたのかまたはどのキーワードを取りこぼしているのかといった改善のヒントを見つけることができます。
また、検索パフォーマンスのデータはエクセル形式などでエクスポート可能なので、定期的に保存して比較管理するのもおすすめです。
まとめ
アクセスが急に減ったと感じたとき、焦って対応する前に、まずはサーチコンソールを使って状況を正しく把握することが大切です。
今回ご紹介した3つのチェックポイントは、どれも基本的なものですが、意外と見落とされがちです。
- 検索パフォーマンスのクリック数・表示回数の推移
- ページごとのパフォーマンス変化とインデックス状況
- クエリ(検索キーワード)の変化
これらを丁寧に確認することで、問題の原因や改善のヒントが見えてくるはずです。
「アクセスが減った」という現象だけにとらわれず、どのページが、どんなキーワードが、どう変化しているのかを把握することが、的確な原因の把握と改善につながります。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
サーチコンソールを活用すれば、アクセス減少の原因を自分で調べることも可能ですが、「調べたけど、どこをどう直せばいいのかわからない」と悩まれる方も少なくありません。
当社では、そんなお悩みをサポートする「ホームページ更新・修正・改善代行サービス」をご提供しています。
- サイトの表示速度や構成を見直したい
- 検索順位が下がった理由を一緒に探してほしい
- 更新や改善を気軽に相談できる人がほしい
そんな方に向けて、月額9,800円〜で運用サポートを行っています。
30分の無料相談も実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。